お知らせINFORMATION

2014.07.01MESSAGE

<代表メッセージ>2014年7月1日 株式会社シアーズ朝会

 今日は、皆さんに理解してもらいたいと思うことを2点お話ししたいと思います。
 今回、加藤社長から一緒にやっていこうという話をいただき、シアーズさんをグループ会社としてお迎えすることに決めました。私達のホームページを見ていただいた方は分かるかと思うのですが、一昨年(2012年)、株式上場をさせていただいてから、会社として色々なことにチャレンジしました。完全子会社を4社設立し、また、すでにあった会社を2社M&Aをしました。なので、今年は新しいことをするよりかは、仕込んだことを実らせる1年にしようと決めていました。M&Aをしたなかの1社が株式会社十勝という、和菓子会社の再生案件を手掛けているので、本当は、他のM&Aのお話しも多くいただいています。しかし、この再生事業に集中したいので全部断っていました。

 加藤社長には、メディアフラッグ創業期から本当に弟分のように可愛がってもらっています。メディアフラッグが上手くいかない時から、ずっと「頑張れよ」と応援をしていただいたり、「上手くいかないのは原因がある」とアドバイスをいただいたりと、いろいろご指導いただきました。加藤社長は、本当に尊敬している社長です。なので、今回加藤社長からお話をいただいて、これは一緒にやらせていただくべきだと強い大義を感じ決断をしました。

 単純な投資ではありません。投資会社ではなく事業会社としての投資です。メディアフラッグのグループ会社になるということは、永遠に一緒に発展していこう、という事です。そして、皆さんがこの先5年10年20年と長く働いてもらいたいと思いますが、今後は更にグループとして一緒に働いていくということを意識してもらいたいと思います。メディアフラッグに負けないように頑張ろうとかではなくて、一緒に高め合っていきましょうという気持ちでお願いします。絶対対立などせず、仲良く一体感持って頑張っていこうという空気を作り出せるように、私も努力していきます。グループ全体で、一緒にやっていくという考え方を基本にして欲しいです。それこそがグループ全体が発展できる大事な鍵なのではないかと思っています。

 突然メディアフラッググループになるということで、おそらくいろいろな感情があると思います。例えば、メディアフラッグの完全子会社である株式会社MEDIAFLAG沖縄がありますが、この会社はグループのなかでは業務センターという役割です。そのMEDIAFLAG沖縄にシアーズの業務が一部移管することになり、自分の仕事はどうなるのだろうと思う人もいるかもしれません。その方が良いこともたくさんあります。業務効率が良くなれば、会社の利益が出るようになり、皆様に給料を増やすなどの新しい投資ができたり、新たな会社の発展の種になったりするかもしれません。やってみないとわかりませんが、新しいことをやろうと決めたなら、今のままではいけない、変わらなければいけないと思っています。ずっと同じ仕事していたいと思う方もいるかもしれません。しかし、例えばメディアフラッグ本社で5年間財務担当だった社員が、今度は別の子会社で、業務担当という受発注の管理などをする仕事をする予定です。メディアフラッググループでは、そういう異動が当たり前にあります。

 また、正社員の雇用は絶対守るという風に決めています。クビにしたことは今までに一度もありません。仕事が変わるということに関して、前向きに「良いな」と思える空気を作る事が、私たちの仕事だと思います。その結果、会社が発展して利益が出るようになるということがとても大事です。

 2つ目ですが、先週皆さんの上長から「メディアフラッグのホームページを見てください」と指示があったと思います。メディアフラッグのこと、私のことを理解してもらいたいです。理解してもらうための努力を私もします。具体的には、私は一生懸命皆さんと話をしていきたいと思っています。これは凄く大事なことだと思っていて、今お配りしているのはメディアフラッグの経営理念なのですが、最初の部分だけちょっとだけ説明をさせていただきます。

 メディアフラッグは「社会性ある事業の創造」というのを経営理念として掲げています。社会性ある事業とは、従業員の幸せを追及すること。世の中の役に立つ仕事をすること。従業員の幸せとは社会貢献を実感し、自己成長を続けつつ、対価としての報酬を得ること。世の中の役に立つ仕事とは、顧客の期待を超える感動サービスを提供し、社会に活力を与えること、と定義しています。

 10年間会社経営をしてきて、最初の4年はずっと赤字で、上手くいかなくて非常に悩んでいた時期がありました。しかしその時に経営のことを勉強するようになって、会社は軸足が大事、自分自身の信念が大事、この会社を何としてでも大きくする、社会を幸せにするという自分の覚悟、これらが大事だと気づきました。これらの中で、経営理念が、会社の軸足にあたります。そして、この経営理念に賛同する人に会社にいてほしいと思います。考え方とか、仕事に対する姿勢は、人それぞれで良いのでは?と思う方もいると思います。そこまで強制されるのは嫌だ、仕事に対する価値観は、私はお金だけだからいいじゃないか、と思う人もいると思います。

 経営理念でいう「従業員の幸せ」とは、「仕事のやりがい」です。仕事のやりがいとは、自分の仕事が社会に貢献している、お客様の役に立っている、お客様にありがとうと言われる。こういったことが嬉しいと感じ、そして自分が成長することだと思えるようにしたいです。同じ仕事を2年も3年もずっとやっているのではなくて、新しい仕事に挑戦して、自分が昨日より今日、今日より明日、去年より今年と成長しているという実感が、やりがいだと思えるようになれたら良いと思います。そして、対価としてのお金をいただく。このバランスが取れていることが仕事のやりがいだよ、と定義しています。この考え方がどうしても合わないという人は、辞めてしまうのは仕方ないと思います。

 もちろん、できれば辞めてほしくないです。なので、私のことやメディアフラッグのことを無理矢理にでも理解する努力を、一度はして欲しいと思います。そのために、私の著書を読んで欲しいですし、Heart of Mediaflagという考え方をまとめた本も必ず読んで欲しいです。そのうえでダメなら仕方ないと思います。中途半端な妥協、とりあえず社長に合わせとこう、みたいな考え方は止めてほしいです。経営理念を、心から共感してもらえる方をいかに増やせるかが、メディアフラッググループの成功の鍵だと思います。

 最近思うのですが、和民とかすき家、ゼンショーみたいなブラック企業と呼ばれる企業に対して、世の中に厳しい声が高まってきています。ベンチャー企業なのにあまり働かないという会社が増えてきています。皆さんにもっと働けと言っているわけではありませんが、逆に言うと、成功した会社は今もものすごく仕事をしています。強烈に働いています。一昨日、サイバーエージェントの元幹部の人とか、ネット業界の社長と久々に話をしたのですが、渋谷のネット業界などはその仕事の姿勢があるから、すごく伸びているのだと思います。

 だからこそビジネスでは差が付きやすい時代だと思います。一生懸命やれば結果が出る時代だと思います。みんなが強烈に働かない時代ということは、逆に真剣に一生懸命やれば、結果が出やすいということです。メディアフラッグもたった10年でここまで来られたのはなぜかというと、馬鹿みたいに一生懸命真面目に働いたからだと思います。奇をてらったことはひとつもしていません。起業してから新しい事業はひとつもやっていませんでしたが、上場してから初めて子会社を作ったり、もうひとつの柱として事業再生事業をスタートさせたりしました。同じことをずっとコツコツと軸足を持ってやってきて、会社の理念を信じてもらえる人を増やしてきたから今があると思っています。皆さんが加わってもらうことで、更にこういう考えに賛同してもらえる方が増えます。そうするとチャンスは無限にあるし、会社は確実に拡大していくのではないかと思います。

私たちは、上場してから4つ新しいことに取り組んでいます。

1つ目は、事業再生事業ということで、株式会社十勝という和菓子屋さんの経営再建を、一生懸命やっています。

2つ目は、既存事業の拡大に注力していることです。キャビック株式会社という、京都にあるマネキン派遣をしている会社の株式を90%取得し、推奨販売の事業を協力して行っています。

3つ目は、アジア展開です。上海に子会社を設立して、またインドネシアでもコンビニチェーンの覆面調査を行っています。さらに今月からはインドでもコンビニチェーンのコンサルを行っています。私はセブンイレブン出身なのですが、私をはじめメディアフラッグには流通業出身者が多いので、なんとかそのノウハウで受注したプロジェクトになります。三か年計画で40店舗あるところを300店舗にしようとしており、ゆくゆくはムンバイの市場で株式公開を目指そうとなっています。そして、上場の際には合弁会社にしてくれないかという話にもなっています。

4つ目は、子会社をあと2社やっています。K9株式会社というスポーツマーケティングを行っている会社がありまして、イオン幕張や千葉県市原市にあるフットサルコートの運営をしています。また、O&H株式会社というコンサル会社をやっています。インドの案件や、十勝の再生事業も手伝ってもらっています。


 インドの案件は私や寒河江が対応しているのですが、他に社員を現地に2人常駐させる予定で、そのうちの1人は今年の新卒を配属しました。いつも新しいプロジェクトを始める際は、行きたい人を社内で公募しています。契約社員やアルバイトなどの雇用形態は問わず、普段からメディアフラッグの考え方に賛同して一生懸命働いてくれている人に、手を挙げてもらっています。今回のインド案件では5人もの従業員が手を挙げてくれました。そのなかで、学卒で入社したばかりでまだ試用期間なのですが、新卒の男性に行ってもらおうということになりました。

 何が言いたいかというと、会社が拡大していくことは、全メンバーの幸せにつながることだと心から思っています。今回シアーズさんと一緒になって、また業務の幅が広がります。これこそが従業員のやりがいにつながると思っています。例えば、50人くらいの中小企業の会社があったとします。社長がいて役員がいて部長がいて、誰かが辞めない限り、新しいチャンスってなかなかないわけです。でも、メディアフラッグは色々なことにチャレンジしているので、誰かが辞めなくても常にポストが増えています。大阪で、独立した事業部を作ろうとしたことがあったときは、新卒3年目の男性をマネージャーにしたこともありました。

 そうやって、チャンスをどんどん増やしていきます。インドの話も全く一緒なのですが、会社が拡大していくと自分も変わらなくてはいけない。抜擢する前は、「あいつ本当に大丈夫かな?」と思う人でも、チャンスを与えるとそのポストが人を育てていって、そのポストに相応しい人材に育っていくものなのです。こういったことが社員に対してやりがいを与えることだなと、私は確信しました。会社が着実に成長していくことで、若い20代30代の皆さんが、本当に目を輝かせて、またチャンスがあると思ってもらう環境を作れるのだと思いました。

 私は社長としてどれくらいやれるか分かりませんが、とにかく会社を少しでも立派にすることが従業員のためだと思っています。また、それがこの経営理念に沿った経営だと確信しています。そのためには人の2倍でも3倍でも働きます。私は今、株式会社十勝でも代表取締役社長をやっています。メディアフラッグを起業した時と同じくらい、今ものすごく働いています。起業した時は毎日2時、3時まで働いて、そういう期間が2年ほど続きました。その状態が、今また十勝でもずっと続いているのですが、すごく面白いしやりがいを感じています。私が真剣に取り組んだら、どれだけグループを大きくできるのだろうと自分で思っています。私が先導する船に、皆さんにも一緒に乗ってもらいたい。私も腹をくくっていますし、皆さんも腹をくくって、ひとつのグループになって一緒にやっていくのだと理解してほしい。

 私達のことをよく理解してくれるように、本も読んでほしいし、いろいろな質問もしてほしいです。お酒も飲んだりしましょう。わだかまりがあったら仲良くなれないと思います。陰でこそこそ言うとかそういうのは嫌いです。正々堂々、私も従業員に対して一切裏表なくやっています。何かあるのだったら言ってほしいと思いますし、何かあるのにないふりをしているのって、なんとなく分かります。真剣に「この会社を良くしよう」と思えば、みんなで一生懸命頑張るしかないのです。それができないと、会社はよくならないと思います。これから宜しくお願いします。

株式会社メディアフラッグ

代表取締役社長

福井 康夫

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