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2015.04.13MESSAGE

<代表メッセージ>2015年4月13日 2015年盛和塾世界大会選考会③

 一方借入以外の資本調達の本当の厳しさや、本質的な意味。株を発行して調達することのコストなど。この当時は直接金融で資金提供して貰うことが何を意味するのか、あまり良く理解していなかったとも思います。起業後4年続いた赤字経営のなかで、その厳しさを痛いほど味わうことになりました。

 そもそもこの増資の際には、その人材派遣会社の子会社にならないか、という提案を頂いていました。グループ企業として、その基盤と信用力を使いビジネスを展開しないかということです。当時そのグループの勢いは素晴らしく、また私個人としても1年ビジネスを展開してなかなか思うような結果が出ないなか、「子会社の社長くらいのポジションが自分の器に合っているのではないか」と思う部分もありました。これを松田公太さんに相談したところ、「絶対に止めておけ」「自分が楽になりたいだけだろ」と厳しく叱咤して頂き、さらに「自分も応援するから」と仰って頂き、先ほどの出資に至りました。ここでも私の「信念」「覚悟」「志」の無さを露呈しています。

 このタイミングでレッグスさんに出資して頂いた経緯は、我々が提供するサービスはレッグスさんが提供する販促サービスの一環として、店頭活性化の一つのツールをなれると思ったからです。当時わずか社員3名。前期売上670万円、もちろん実質赤字。渋谷円山町というラブホテル街のど真ん中の 小さなアパートの一室をオフィスとしている会社に良く出資をされたな、と今更ながらに思います。そしてレッグス内川社長は当初1年間、何も経営には口出しせず、私も子会社になったわけではないので、僕自身がやりたいようにやっていく、といった不遜な気概を持っていたように思います。


「全く利益が出ない」

 ところが1年経ち、2年経ち、売上は上がってきているものの、全く利益が出ず、むしろ赤字は数千万円単位で広がっていくばかり。さらに日々の業務は、常に無理な受注もし続けるものなので、その日のうちに帰ることなどはありえないという状況。日に日に会社が疲弊していくのが分かりました。このような状況でも、せめて黒字化出来ていればその苦労にも報いられるものでしょうが、結果は毎月赤字決算。本当に苦しい日々の連続でした。社員も1人辞め、2人辞め、幹部もポロポロと抜けていくのが当たり前でした。

 当時から社外役員にご就任頂いていた、こちらも盛和塾の先輩ですが、BOSパートナーズ上田社長からも毎月の役員会で、「大丈夫か」「本当に真剣にやっているのか」と大変な心配をして頂きました。さすがのレッグス内川社長も心配になったのか、色々と貴重なアドバイスを送ってくれるようになりました。また当時ブックオフ会長でいらっしゃった、俺の株式会社 坂本社長をご紹介頂きました。その時の食事会の様子は今でも覚えています。銀座で高級ふぐをご馳走になったのですが、料理そっちのけで私は必死にビジネスモデルのプレゼンを行い「何とかこの人に出資をして貰い、メディアフラッグの応援団に加わって貰おう。そしてブックオフにサービスを導入して貰ったら、必ずメディアフラッグのサービスは拡大する」、そんな思いでした。必死のプレゼンから、無事に出資をして頂き、「経営を伸ばしたいなら盛和塾に入塾しなさい」と、その場で盛和塾東京の事務所に連れて行かれ入塾させて頂きました。

 しかし入塾後も私自身の学びの浅さからか、2年ほど赤字が続きます。株主や銀行には「ビジネスモデル的に投資が先行し、ある一定の規模感にならないと利益が出ないので仕方ない」などと強気で説明していましたが、実は黒字にならない理由は分かっていました。それは離職率が高く、特にマネジメント人材が辞めていくことが多かったからです。ノウハウが蓄積せず、結果リピート発注が少なかったからです。当時の私は「自分はこんなに頑張っているのに、幹部までいとも簡単に辞めていく。自分とそう変わらない給料で雇っているのに何て無責任な人達なんだ」とまるで辞めていった彼らに 赤字の理由があると言わんばかりの心の状態でした。2007年4期目の終わりには、創業メンバーだった石田と私の間にいたマネジメント約8名全員が退職し、2008年にはまた2人でスタートを切ることになりました。

 余談になりますが、私はその頃の業績の悪さを、当時入居していたオフィスビルが風水的に悪いからだ、といったことまで言っていました。どこまで自責の念がないのか、そのことを坂本さんに指摘され、厳しくご指導頂いたことも忘れません。一方で10点ほど立派な絵画や大きな水晶をオフィス用に送って頂き、「これで雰囲気が変わるでしょ」ということで貸して頂きました。本当にありがとうございます。誠にお恥ずかしい限りです。

 2007年から2008年にかけての年末年始は忘れられません。何とか最後の資金調達は成功したものの、マネジメント人材は2人だけとなり、再スタートです。これまでの自分のどこがいけなかったのか、改めて私は塾長の著書や機関誌などを読み返しました。特に2007年の第15回全国大会の塾長講話を今更ながらに熟読し、自分の愚かさに改めて気づかされました。「人生について思うこと」「いかに生きるべきか」がテーマでした。

『日々自分を戒めることによって、「自我」の占める比率を減らし、「真我」の比率を増やしていく、それこそが、「心を高める」ということ』
『経営はトップの器で決まる、経営者の人格と企業の業績がパラレルになる』

 また講話のなかでは「知識」「見識」「胆識」のお話をされています。まさに当時の私は自分の経験値や業界の知識から、自社のサービスが世の中に必要とされている「知識」があるものの、このビジネスをどうしてもこうしなければならないという「信念」がなく、つまり「見識」までの意識が薄い。さらに強い決意に裏打ちされた「覚悟」、何事にも動じない「胆識」というものまでは全く持ち合わせていませんでした。「信念」と「覚悟」、さらには目的や目標を明確にした「志」の無いようなトップでは人が離れていくのは当然だ、上っ面だけで金融機関にだけ覚えの良い社長では人が心からついてくることはない、ということを気付かされました。離職率が高いこと、幹部が離れていくことの原因が全て自分にあるということにやっと気付いたのです。

 そもそも35歳まで平凡なサラリーマンであった私には、野望や野心も小さかったのかもしれません。子供のころから特に大きな苦労もなく何とか無難に生きてきた私には、強烈な劣等感をバネにする熱意もなかったように思います。そして「信念」「覚悟」「志」といった大義の無さ、正しい考え方ができていないということを改めて認識しました。しかしこれではいけない、このままでは僕を信じて残ってくれたメンバーに申し訳ない、そう自分を奮い立たせるようにしました。

株式会社メディアフラッグ

代表取締役社長

福井 康夫

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